リターン縫製について

リターン縫製にての仕上げです。
この辺りは工場が多く、夜勤をされている方が多くいます。
昼間に就寝せざるを得ませんので、窓から漏れる日差しを気にして遮光ドレープカーテンを掛けている人は少なくないと思います。
 生地そのものから漏れる光は遮光性のあるドレープにて遮りますが、サイドからもれる光はカーテンを壁に側に巻き込むとかなり軽減されます。

サッシ寸法が巾1650ミリで、新建材の額縁が付いているとすると25ミリ×2で総巾1700ミリとなります。そこでカーテンレールを1820ミリ巾の付けるとカンからカンまでの巾が約1800となります。カーテンはそのサイズより若干余裕をみて作りますので弊社の場合は1880ミリがカーテンの両脇のフックの芯から芯までの寸法となります。
 リターンを作る場合は両側に約100ミリずつの奥行きへの寸法が必要となりますので、巾2080ミリが必要となるわけです。しかし、カーテン生地は1M巾か1.5M巾が多いので、1.5倍ヒダで作成した場合には、1M巾の3巾使い、1.5M巾の2巾使いで最大2000ミリが限界となります。つまり、2080ミリだと、1M巾カーテンの場合は4巾、1.5M巾カーテンの場合は3巾必要となってしまいます。
 予算が十分にある方は関係ない話ですが、コストを抑えたい場合には、写真のように1つ山の1.3~1.4倍ヒダとし、1Mは3巾、1.5M巾は2巾に抑えてリターン分の寸法を確保し形態安定加工もつければ、かつかつの寸法で作る2ッ山の1.5倍ヒダより断然綺麗に仕上がります。その分、リビングにコストを掛けましょう!